【週刊FANTOM MANIAX Vol.7】ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!! -Twin Flight-

週刊FANTOM MANIAX

FANTOM IRISのドラム担当山王です!

8月になり、お盆の時期がやってきました。
山王も妻の実家のある江東区深川で行われる江戸三大祭と呼ばれる深川祭を満喫してきました。

さあ、ここで本題!
先月の「勇気が出る・滾る」BGM特集、本当に沢山の応援ありがとうございます!
メンバーみんなの誕生会も兼ねて行った配信は多くのプレゼントまで頂き、感謝感激です。

この中で取り上げた曲の中から、Twin Filughtをもう少し掘り下げてみようと思います。
この曲は1995年4月にコナミより発表されたシューティングゲーム[ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!!]のステージ1で使用されている楽曲です。

大人気ツインビーシリーズのアーケード3作目であり最終作とも知られ、POPな絵柄やゴージャスな演出面からツインビーらしさで言えば最高峰に位置します。
反面、横画面になったことでのプレイスタイルの変化やプレイヤーの腕前に応じてゲームランクが上がる辛口な難易度は、ファンからの評価が割れる部分となりました。

ですが、BGMに関しては先ほど申し上げたツインビーらしさが大爆発しています。
特にゲームが開始してツインビーとウインビーの2機がフライトするシーンで流れるこの曲は、まさにこれから始まる不思議の国での大暴れを予感させ、勇気が出て血が沸るシーンを演出するのに相応しい名曲と言えるでしょう。

作曲をしたのは当時コナミの新人スタッフであった[エンゾニック前田]氏。
この翌年に沙羅曼蛇2を手がけ、3年後には本名の[前田尚紀]として音ゲーに革命をもたらしたDance Dance Revolutionのサウンドプロデュースを行ったゲームミュージック界屈指の人気作家です。

この曲の凄いところは、なんといっても中間地点での転調です。
前半部分は底抜けに明るい雰囲気だったのに、中盤から後半にかけてほんの少しだけ哀愁のある響きがミックスされるんです。
配信での演奏だと分かりづらいかもしれないので、リズムパートとコードとメロディだけ抜き出して打ち込んでみたので聴いてみてください。

わかりますか?
0:22ぐらいから少しだけ胸が締め付けられるような切ない響きのコードが混ざるのを。
「よし行くぞ!」と飛び出してみたはいいけれど、まだ見ぬ敵との戦いへの不安がわずかに残る心情がうまく表現できています。
今度はメロディラインも消してリズムとコードだけにしてみましたので、もう一度聴いてみてください。

どうでしょうか?
前半と後半で雰囲気がガラリと変わると思いませんか?
メロディラインは変わらずポップでキャッチーなので、そちらに意識が集中して曲調の変化は非常に分かりづらいんです。
ですが、曲を丸裸の状態にするとこれだけ大きな変化があったんです。

それをプレイヤーに気づかれないように隠し味のように盛り込むセンス。
凄い人は若い頃から凄かった!
このゲームに関しては全ステージ最高なので、サントラCDはマストアイテムですぞ!

今月のGMクロスラは夏休み!
皆様、9月も楽しみにしててね!

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